関内フードMAP 関内を食べつくし!!

83.パッサージュドール

在仏20年の本格フレンチシェフの店。毎日横浜中央市場より新鮮な魚介を仕入れています。

・自家製デミグラスソースのオムライス ¥1,050
・自家製パンのホットドックセット
( 2本入・ポテト・サラダ付) ¥660
・自家製カレー ¥760
( テイクアウトは月・火・水17時~21時)

  • 住所
    北仲通2-20
  • Tel
    045-298-5641
ランチ営業 テイクアウト

関内観光名所紹介 ~Vol.2 横浜税関(クイーンの塔)編~

 

横浜は神奈川県の中でも観光地として人気が高い地域です。なかでも、みなとみらい駅から元町・中華街駅までの一体は観光名所が多く、中心である関内駅の周りにも、有名な観光スポットで溢れています。

 

関内フードMAPでは、「関内を食べつくし!!」をスローガンに、デリバリーやテイクアウトが出来るお店をご紹介していますが、歩いて周ることが出来る関内を食べ歩くための観光名所をご紹介したいと思います。

 

関内フードMAPでご紹介している料理の種類ごとに、ご紹介している観光名所が異なりますので、いろんなお店をご覧ください!

 

・横浜税関(クイーンの塔)

今回ご紹介するのは横浜税関、通称「クイーンの塔」と呼ばれています。横浜には歴史的建造物と言われる横浜三塔があり、日本大通に面した県庁分庁舎側歩道からは、その横浜三塔が一望できます。

 

・キング     神奈川県庁本庁舎
・クイーン 横浜税関本関庁舎
・ジャック 横浜市開港記念会館

 

記事参照リンク:神奈川県『横浜三塔物語』
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p630421.html

 

横浜税関は横浜市認定歴史的建造物に登録されており、白く清らかな建造物が印象的です。横浜税関は、実は今の庁舎で三代目に当たります。初代の横浜税関は1873年(明治6年)に現在の神奈川県料の一に建築された木造3階建ての本格的な洋風建築でした。そして二代目は1885年(明治18年)に日本大通りの海側突き当りに建築された煉瓦造りの2階建て建築でしたが、残念ながら関東大震災により焼失してしまいました。

 

そして1934年(昭和9年)三代目の横浜税関が誕生しました。塔の屋根は、はじめ赤銅色だったものの、数十年の時を経て今の緑青色に変化いたしました。横浜三塔の中で一番の高さ(51m)を誇るクイーンの塔は関東大震災の復興建築として、長く横浜市の高さを誇っていたようです。

 

そして、クイーンの塔は横浜三塔の中で唯一改修・増築をしているのも特徴です。建物・設備の老朽化や執務スペースの不足を解消、外観の改変を最小限にとどめながら新たに西側及び中庭部分に増築する大規模な工事となりました。最近では2019年に外壁改修を終えてきれいな庁舎を眺めることができます!

 

・象徴的な青銅色の塔

白くきれいで大きな建物が「クイーン」を感じさせますが、やはりなんと行っても青銅色のイスラム寺院風の塔こそが象徴と言えるのではないでしょうか。エキゾチックな雰囲気を醸し出すのは建物だけではなく、横浜税関前に植えられた棕櫚(シュロ)の木も異様な雰囲気を醸し出しています。

 

ここで豆知識ですが、棕櫚はもともと戦争に勝った人が持ち歩く戦勝の象徴でした。常緑であり葉や茎も実も有用であったことで生命と繁栄のシンボルとして古代エジプトより使われていました。そんな棕櫚文様の焼き物が税関の外周を装飾しています。

 

創建当時は、塔6階の外部には白熱灯の装飾照明が8個設置してあったようです。約90年前の横浜はもちろん今のように明るいはずはありません。そのなかで光に当たったクイーンの塔の屋根はぼんやりと浮かび上がる幻想的な景色だったのだろうなと想像ができますね!

 

・世界とつながる税関

クイーンの塔の装飾もよく見ると、とても凝っていることが分かります。例えば建物の重要なモチーフでもあるアーチはインド古代建築風。そのアーチ周りの装飾はムーリッシュ風など。

 

ここで豆知識ですが、ムーリッシュ様式はスペインのアンダルシア地方で発達したイスラム教徒ムーア人の建築・装飾様式のことで、他には迎賓館の喫煙室として作られた「東の間」でも用いられています。

 

様々な建築様式がブレンドされていることも驚きですが、なぜこんなに海外の様式が多いのかと、はじめ少し違和感がありますよね。しかし、税関の仕事は海外貨物の輸出入をチェックするお仕事であり、いわゆる荷物にとっての海外窓口となるわけです。海外に関わる仕事だから、海外様式が合わさった建物というのは素敵ですね。

 

・おまけに

今回の記事では、横浜税関の装飾や歴史について述べてきましたが、中に入って見学できる展示室「クイーンの広場」では開港から横浜の歴史を知ることが出来る年表や貿易の変遷の紹介がしてあります。他にも、税関ならではの、輸出入通関の流れ、偽ブランド商品やワシントン条約違反物の展示、麻薬・けん銃などの密輸の手口等を紹介しているようです。

 

入り口には「カスタム君」という、胸にCのバッジを付けた大きな犬がお出迎えしておりますので、訪れた際には、ぜひ一緒に記念写真を撮ってみてください!


【横浜税関(クイーンの塔)概要】

<見学ができる場所>

横浜税関資料展示室「クイーンの広場」

※令和2年2月28日から当分の間、臨時休館しています。

<見学ができる時間>

11月~4月は10:00~16:00、5月~10月は10:00~17:00

(年末年始は休館日)

<料金>

無料

<住所>

〒231-8401神奈川県横浜市中区海岸通1-1(横浜税関本関1階)

<アクセス>

JR京浜東北線(根岸線)、横浜市営地下鉄「関内駅」から徒歩約15分

みなとみらい線「日本大通り駅」から徒歩3分

<URL>

・横浜税関「資料展示室『クイーンのひろば』の見学」

https://www.customs.go.jp/yokohama/museum/tenjishitsu.htm

・横浜税関「Web資料展示室『クイーンの広場』」

https://www.customs.go.jp/yokohama/museum/webshiryotenjishitsu/webshiryoutenjishitsu.htm

 

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